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★Latchkey Child★

★Latchkey Child★

ヒモっさんへ★


キミのにおいがする。

キミが生きていた匂い。

キミの存在を感じる・・・。

まだ、こんなにも。

キミがまだココで存在しているかのようなキミの部屋。

僕はなんでいるのだろう。

キミがいなくなった・・・この世界から。

聞いた時は、驚いた。

泣けないと思っていたのに、自然と涙があふれてきた。

この世界に、もうキミはいないのに。

部屋の時計は、1秒1分を刻んでいる。

キミの部屋、キミのコエ、キミの姿。

キミの部屋が生きているように感じる。

あの時のまま、何も変わらない。

ただ、キミの部屋に主であるキミがいない。

それだけ。

それだけなのに、それを受け止めるには大きな大きな涙と悲しみが伴う。

キミのコエが聞こえてきそう。

「勝手にいじらないでよぉ」という。

少し怒っているような、そして少し嬉しそうなコエ。

キミの部屋。

キミの好きなアーティスト。

キミの好きな写真。

全てがキミがいたことを証明してる。

存在理由なんていらないよな。

ココにキミはいた。

僕と同じ時間を生きて、そして僕を置き去りにしてしまった。

あの笑顔で、きっとキミは言うのだろう。

「ワタシよりも、いっぱい生きてね。ワタシの分もいっぱい幸せになってね」と。

キミは許してくれるだろうか。

この部屋の、キミの好きな写真を。

キミのCDを。

キミの思い出として持って行くことを。

キミのにおいがする。

甘酸っぱい香水のにおい。

いつもつけていた香水が、無造作におかれてる。

あの日、あの時間までキミが生きていたという証。

なのに、今はこんなに涙を誘う。

もう、いないんだね。キミは。

ココにある全てのものの1つ1つが語っている。

僕の知らない本当のキミ。

そして、


キミはもういない。


僕が愛したキミは、空に飛んでいってしまった。

自由な世界へと、また別の世界へと。

僕らに見えないだけかもしれない。

キミは、すぐ傍にいるのに。

フフッと笑って、傍にいるのかもしれない。

「きづけよぉ~」って言っているのかもしれない。

だから、傍にいるかもしれないキミにこのコトバを。

「ありがとう。今まで」

ありがとう、キミ。

うまれてきてくれて、ありがとう。

僕に出会ってくれて、ありがとう。

僕と仲良くなってくれて、ありがとう。

キミの全てよ、ありがとう。



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